空手道 空優会

雨水 初候

土脉潤起  つちのこううるおいおこる

降る雪が雨へと変わる。

山に積もった雪が解け、田畑を潤す。

冬の寒々とした風景の中に、白やピンクがチラホラとうつるようになりました。


春を感じると、なんだかワクワクします。

子どもの頃から変わらないこの気持ちは不思議です。

優しい若草色に萌黄色、ふんわりとした生成色、柔らかい一重梅。

天地に宿る新たな命の息吹が、自然界に生きる人間にも伝わり、共鳴するのではないでしょうか。

空手ではよくこの「共鳴」を目にします。

厳しい稽古では特に、集中し気力が高まったころ

気合いの入った、やる気に満ち溢れた子どもに号令をかけさせると

もう限界なはずの、皆のスピードや力強さが増し

10で気合いを入れるはずが、1人が途中で気合いを入れ、それにまた1人、2人、3といつの間にか全員、全部に気合いを入れている、という現象が起こります。

気合が気合に共鳴し、個々の火が大火となる瞬間

空手道という「己の修行」の中に

同じ汗を流す仲間という重要な存在と

自分が自分を超えていく、人間の無限の可能性が開かれる、そう感じます。

有難いことに、私の周りには常に気合いの入った仲間がたくさんいます。

そんな仲間に共鳴し、今日も気合を入れて1日を過ごそうと思います!


いってらっしゃい!

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