空手道 空優会

おはようございます。
久しぶりに、朝日の眩しい朝です。

 

今朝、無人のエレベーターに乗ると、ふんわりと甘い香水の香りがしました。
この香りは女性かな、どんな人なのだろう、と思いを馳せながら一階まで降ります。
目には見えないけど、そこに残るもの。

 

武道、武芸には「残心」という言葉があります。
空手だけで言えば、自分の攻撃した後も、相手の反撃に瞬時に対応できる準備と、また更なる攻撃を加える準備を伴った、身構えと気構え。
一つの技を行う前・行っている最中・終えた後
すべてにおいて一貫して維持される精神状態を体現したもの、それを「残心」と言っています。

 

普段の生活では、どのように応用されるでしょうか。
よく言われるのが、お客様をエレベーターで見送る時。失礼します、と扉が閉まった瞬間に背を向けて戻るのではない。
しっかりとエレベーターが動き出し、無事に帰途に就くのを見届けて、初めてそこを離れる。
社会人一年目に教わる事かも知れません。

 

空優会では、この「残心」を色々な場面でよく使います。
まず入会後、一番最初は靴をそろえる時。

 

自分の持っているもの、身につけているものには、自分の心が宿る。
靴にも心が宿っているから、自分は靴を脱いでそこを離れるけど、靴には心が残る。
靴を見て、自分の心を確認してみよう。
きちんと心が整ってるかな?乱れているかな?
乱れていたら、靴から整えよう。整った靴を見て、心も整う。
出来るようになったらレベルアップ
お隣にバラバラになっている靴があったら、一緒に整えよう。お友達が帰るとき、家族が出かけるとき、きれいに並んだ自分の靴を見て、バラバラだった心が少し整うかも知れない。自分だけ良ければ良いわけじゃない。
家族、お友達のことも大切に想うってこと。

 

そしてその整った靴は
指導してくれる先生には
「しっかりと学ぶ気持ちで来ている」
場所を貸してくれる人には
「この場所を大切しています」
というメッセージにもなりませす。

 

脱いだ靴に、心が残る。

 

今日のあなたの靴はいかがでしたか?
昨夜の心が、靴に残っていたはずです。
整っていましたか?乱れていましたか?

 

適当に脱いだのに、朝は揃っていた…人は
きっとあなたが今日一日健全な精神状態でいられるよう、願ってくれている人がいるのですね。

 

「残心」の話がこれからたくさん出てきますが、その第一弾でした。

 

さぁ今日も元気に、いってらっしゃい!

 

たかはしゆうこ

 

 

 

 

 

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