空手道 空優会

立冬 次候
地始凍 ちはじめてこおる

 

冬の冷気の中で大地が凍り始めるころ
朝は霜が降り、夜も冷え込みがいっそう厳しくなります。

 

私が育った群馬県は「からっ風」と呼ばれる恐ろしく強い風が吹きます。顔を上げたら目を開けられない、体を丸め前傾にならないと、スムーズに前に進めないほどの風です。

 

家に帰るまでの、田んぼの一本道。
強い風が吹き付けたとき、足を踏ん張って耐えようとしてもグラグラして、ちょっとした角度で上半身を後ろへ持っていかれてしまいます。
それに耐えうるよう全身に力が入り、つい息を止めてしまう。

 

そこで幼いながらに何となく体得したのが、風に身をまかせる脱力歩行です。
風が吹きつけたら、吹いた方向へ少し倒れるように脱力をする。風の具合いと脱力具合いを間違えると、ダブンと風に流されたり、逆にタタタと倒れこみそうになったり…
絶妙な配分でなければ、力を抜いて歩けません。

 

小学校のときは、そんなことに夢中で寒さも忘れました。
今思えば、与えられた場所でそれなりに楽しく過ごしていましたね。

 

みなさま
体は風に任せて、目の前のことに集中し、今日を楽しみましょう!

 

いってらっしゃい!

 

 

 

 

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