空手道 空優会
おはようございます。
先日、御縁があって佐渡裕さん指揮のケルン交響楽団の特別公演に連れて行って頂きました。
本当に「素晴らしい!」の一言ですが
頂いたパンフレットに心を揺さぶる話がありました。
ベートーベン 運命
あの有名なダダダダーンというアレです。
この曲はダダダダーンと始まりますが
いきなりダダダと始まっているのではなく
実はダダダの前に8分休符(短いお休み)が入ってるのです。
休符なので、音はありません。
目をつぶっているとそこから始まっているように思いますが、楽譜を見ると一拍目は休符から始まっています。
これを知って、私の頭の中もダダダダーンとなりました。
休符から始まるという妙。
その休符を佐渡さんはどう表現するのか。
その休符をどのように演奏するのか。
ダダダダーンの「ダ」は非常に重い音です。
なので、その休符を重く振らねばなりません。
音のない休符に込めたベートーベンの思いを、音のない演奏で表現する。
その休符の表現により「ダ」が決まる。
聞こえない音で、聞こえる音が変わる。
つまり運命は一番最初の聞こえない音に命を込めるわけです。
組手も同じで
技として目に見えたときには
本当はもう勝負は決まっていて
技がでる前の、見えない心のやりとり
そこに命を燃やすのです
急にベートーベンを身近に感じた(畏れ多くも)
貴重な日になりました。。。
音楽と空手、かなり通じるものがある。
強くそう思う素晴らしい出逢いが実はもう一つありましたが、それはまた次の機会に。
皆様 今日は
目に見えないけど、非常に大切な一拍
意識して過ごしてみませんか?
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